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自臨伝(51)立つべきでない地に立たず、立つべき場に立つ

「立つべからざる地に立たず、立つべき場に立つ(幣帚自臨伝 巻三 極意(ごくい)
立つべきでない地に立たず、立つべき場に立つ

 立つべきでない地に立たず、立つべき場に立つことを位(くらい、場・身分)と言います。義(正しい道)を守らず自分の場を超え、人の地に立つ者は危ない道を好みます。その危なさを好む者の最後は安らかではありません。理(道理)を理解しない人は、自分の地を奪われても取り返す方法を知らず、居場所がない者は迷うことに病み、迷うことに病む者は最後には惑うのです。

本来、人が出会うとき、必ず主と客の立場があります。超えず越されず、奪わず奪われず、自分の立つべき地を明らかにして、ことに当たって過不足がない者を自分の位をよく極めた者と言うのではないでしょうか。自然と許されて立つべき場があるのがそれぞれの位です。相手がいて、それに相応する場に居ることを位と定めるべきです。
(提供;和田雄治, Costantino Brandozzi, Constantin von Richter, Draven Lee Powe)
 

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